PayPalは1998年以来、オンライン決済の定番となっています。アクティブアカウント数は4億を超え、その規模が高い信頼につながっています。シンプルな国内取引や、すでにPayPal残高がある海外の顧客との取引では、今でも期待どおりに使えます。
ただし、PayPalが「定番」であることと「最安」であることは、これまでも別の話でした。
信頼性では今もPayPalが優位。ただし、暗号資産ではそうはいきません。

PayPalは1998年以来、オンライン決済の定番となっています。アクティブアカウント数は4億を超え、その規模が高い信頼につながっています。シンプルな国内取引や、すでにPayPal残高がある海外の顧客との取引では、今でも期待どおりに使えます。
ただし、PayPalが「定番」であることと「最安」であることは、これまでも別の話でした。
PayPalの継続利用が適している場合:
Volet.comを検討したい場合:
PayPalは法定通貨を中心とするウォレットで、暗号資産機能を段階的に追加してきました。 個人ユーザーは、Bitcoin、Ethereum、Litecoin、Bitcoin Cash、Solana、Chainlink、そしてPayPal独自の米ドル連動型ステーブルコインであるPYUSD(PayPal USD)を、PayPal内で直接購入・保有・売却できます。対応銘柄はこれらに限られます。
2025年7月、PayPalは暗号資産関連の2つ目のサービスとしてPay with Cryptoを追加しました。米国の加盟店が顧客から暗号資産決済を受け付けられるサービスです。
Volet.comは、設計段階から暗号資産を中心に据えたプラットフォームです。 同じアカウントで法定通貨と暗号資産を管理でき、USD・EURの残高に加え、9つのネットワークに対応するUSDT・USDCと、主要な暗号資産10銘柄を保有できます。企業は暗号資産決済を受け付け、暗号資産やステーブルコインで一括送金できます。決済代金の受取通貨はあらかじめ決められた1種類に限定されず、支払いに使われた暗号資産、ステーブルコイン、法定通貨から選べます。
個人向け
項目 | PayPal | Volet.com |
|---|---|---|
法定通貨 | 25通貨、200以上の市場 | USD・EURを保有可能。現地銀行口座への出金は28通貨以上に対応 |
受取手数料(商品・サービスの支払い) | 2.99% | 無料(Volet.comの個人アカウント間での法定通貨・暗号資産・ステーブルコインの送金) |
国際取引の追加手数料 | 海外との商用取引は国内料率に加えて+1.50% | 国際送金に対する追加手数料なし |
通貨換算スプレッド | 大半の通貨換算は3.00%。別通貨での商品・サービスの支払い、個人間送金、Payouts取引の一部は4.00% | 暗号資産・ステーブルコインの送金はスプレッドなし。通貨換算は別途手数料(例:暗号資産からステーブルコインへの換算は+1%)。現地銀行口座への出金は1%から |
ウォレットで保有できる暗号資産 | 米国の顧客向け:BTC、ETH、LTC、BCH、SOL、LINK、PYUSD。USDTは対象外 | BTC、ETH、TON、SOL、BNB、XRP、LTC、TRX、AVAX、POLに加え、USDT・USDC(9つのネットワーク) |
銀行口座への出金 | 無料(標準送金)。即時送金は手数料あり | 1%から(現地送金またはEURでのSEPA送金) |
事業者向け
項目 | PayPal | Volet.com |
|---|---|---|
標準の受取手数料 | 2.99%~3.49%+固定手数料(国内取引) | 0.25%から(Volet.comウォレットおよび暗号資産・ステーブルコイン) |
顧客からの暗号資産決済の受付(暗号資産決済代行) | Pay with Crypto:1.50%。米国の加盟店限定(ニューヨーク州では利用不可)。決済代金はUSDで受取 | 暗号資産決済代行(crypto acquiring)は0.25%から。米国外でも利用でき、決済代金は支払いに使われた暗号資産、ステーブルコイン、法定通貨で受取可能 |
一括送金 | 通常は送金額の2%。上限額は国や送金の種類によって異なり、通貨換算手数料がかかる場合あり | 0.25%から(暗号資産・ステーブルコイン、またはVolet.comウォレットへの送金)。暗号資産での送金は受取人のVolet.comアカウント不要 |
送金処理 | 銀行・PayPalアカウント経由で順次処理 | オンチェーンで並列処理 |
チャージバック・異議申し立て手数料 | 一部のカードのチャージバックに$20。対象となる異議申し立てには$15(標準)または$30(件数が多い場合) | なし:暗号資産決済は取り消し不可 |
規制
項目 | PayPal | Volet.com |
|---|---|---|
規制上の位置づけ | 法域ごとに異なる法人を通じて規制に対応(例:米国各州の送金業ライセンス。PayPal UK Ltdは電子マネー機関としてFCAの認可を取得) | 該当する法域でライセンスを取得した暗号資産企業として事業を行い、厳格なコンプライアンス基準を遵守 |
上場状況 | Nasdaq(PYPL) | 非上場 |
事業開始年 | 1998 | 2014 |
以下の数値は、PayPalの米国向け公式加盟店手数料表とVolet.comが公表する料金に基づいています。顧客の支払い方法や送金元・送金先の国によって手数料に幅がある場合は、その範囲と計算の前提条件を示しています。
シナリオ1:毎月$2,000を受け取り、現地の銀行に出金するフリーランス
インドのフリーランスが、PayPalの標準的な「商品・サービスの代金の送金・受け取り」機能で海外のクライアントから$2,000を受け取り、その後、現地の銀行口座に出金します。インドでは、PayPalから現地の銀行に出金する前に、輸出目的コードの登録が必要です。
PayPalの手数料項目 | 手数料率 | $2,000の場合 |
|---|---|---|
受取手数料(商品・サービス、国内取引の料率) | 2.99% | $59.80 |
国際取引の追加手数料(海外のクライアント) | +1.50% | +$30.00 |
出金時の現地通貨への換算 | 約3.00%(想定値。残額に適用) | ~$60 |
合計 | 約$150/月 | |
実際の年間コストの目安 | ~$1800 |
個人向けの「商品・サービス」の送受金機能をまったく使わないフリーランスも多くいます。PayPal Invoicingや事業者向けの決済画面から請求する場合は、商用取引の料率が適用されます。PayPalの米国向け手数料ページによると、PayPal Checkoutと請求書による決済は3.49%+固定手数料(請求書の場合は0.49 USD)、通常のカード決済は2.99%+固定手数料です。さらに、1.50%の国際取引の追加手数料もかかります。同じ$2,000でも、残額に約3%の通貨換算手数料を適用すると、月額約$157(年間約$1,887)になります。
Volet.comの手数料項目 | 手数料率 | $2,000の場合 |
|---|---|---|
USDTでの受け取り(ステーブルコインによるチャージ) | 一律$1 | $1 |
現地の銀行への出金(INR) | 1%から | $20から |
合計 | 約$21/月 | |
実際の年間コストの目安 | ~$252 |
Volet.comで注意したいのは、銀行振込によるチャージに対応していない点です。資金の受け入れ方法は暗号資産、カード、または別のVolet.comアカウントからの送金なので、クライアントにUSDTを送ってもらうのが現実的です。
関連記事: 報酬を受け取った後のVolet.comウォレットの使い方
Volet.comを使ううえでの課題は、クライアントがUSDTを送金でき、かつ送金に同意してくれる必要があることです。PayPalしか使ったことのないクライアントにとって、これは大きなハードルになります。
関連記事: クライアントに暗号資産での支払いを提案し、納得してもらうには
シナリオ2:毎月500件の送金を行う企業
CPAネットワークが、40か国にいる500人の業務委託先にアフィリエイト報酬を送金します。平均送金額は$200、1回の一括送金の総額は$100,000です。
PayPalの手数料項目 | 手数料率 | 500件、総額$100,000の送金の場合 |
|---|---|---|
PayPal Payoutsで海外の受取人に送金 | 送金額の約2%(USDでの受け取りを想定。上限額は条件により異なる) | $2,000 |
この送金規模では、PayPal Payoutsの手数料は十分に割安です。受取人が米ドルで受け取る場合、通常は2%です(別の通貨で受け取る場合、PayPalが公表するPayoutsの通貨換算スプレッドは4.00%)。実際の制約は価格ではなく、送金できる相手の範囲です。受取人はPayPalアカウントで受け取り手続きを行う必要があります。未登録の場合は30日以内にアカウントを開設しなければ、資金が送金元に返金されます。送金にはPayPal残高が使われます。
Volet.comの手数料項目 | 手数料率 | $100,000の場合 |
|---|---|---|
一括送金(暗号資産・ステーブルコイン、またはVolet.comウォレット宛て) | 0.25%から | $250 |
関連記事: 暗号資産を使ったグローバル送金システムの構築方法:実践ガイド
シナリオ3:世界中の顧客から決済を受け付ける企業
あるSaaS(サービスとしてのソフトウェア)企業が、顧客の所在地を問わず暗号資産決済を受け付け、価値が安定し、支払いにも使える通貨で売上を受け取ろうとしています。月間決済額は$50,000です。
PayPal: 最も近い選択肢はPay with Cryptoですが、利用できるのは米国で登録された加盟店だけです。利用条件を満たす米国企業でも、受け取るのは顧客が支払った暗号資産ではなく米ドルです。
PayPalの手数料項目 | 手数料率 | $50,000の場合 |
|---|---|---|
Pay with Crypto | 1.50% | $750 |
Volet.comなら、米国内限定という制約なく対応できます。加盟店は、受け取った暗号資産をそのまま保有するか、ステーブルコインに交換するか、法定通貨で精算するかを選べます。
Volet.comの手数料項目 | 手数料率 | $50,000の場合 |
|---|---|---|
暗号資産決済代行(通貨交換なし) | 0.25%〜 | $125〜 |
暗号資産決済代行(ステーブルコインへの交換あり) | さらに+1% | +$500 |
銀行口座への出金 | 1–1.5% | $500–$750 |
通貨交換・銀行出金を含む総費用 | ~2.25%–2.75% | ~$1,125–$1,375 |
Pay with Cryptoは、PayPalにとって確かな前進です。加盟店が暗号資産決済を直接受け付けられる、PayPal初のサービスです。ただし、利用できるのは米国の加盟店のみで、決済代金はUSDで受け取ります。
Volet.comの基本料率は0.25%〜と、PayPalのどちらの料率よりも低く、加盟店は受け取った暗号資産をそのまま保有できます。ステーブルコインへの交換と銀行への出金を行うと、総費用は約2.25%〜2.75%となり、PayPalの1.50%を上回ります。ここでのVolet.comの強みは、対応範囲の広さです。米国外でも利用でき、決済代金の受取通貨も一つに限定されません。
関連記事: 暗号資産決済の組み込み:マーケットプレイス、SaaS、デジタルプラットフォーム向け実践ガイド
シナリオ4:少額決済 — チップ、ボーナス、少額報酬
クリエイター向けプラットフォームが1,000人のユーザーにチップを分配します。チップの平均額は$8です。
PayPalの手数料項目 | 手数料率 | 1,000 × $8の場合の費用 |
|---|---|---|
PayPal Payouts(金額の約2%、受取人がUSDで受け取る場合) | 2% | $160 |
一般的な料率の2%なら、$8のチップにかかる手数料は約$0.16です。
Volet.comの手数料項目 | 手数料率 | 1,000 × $8の場合の費用 |
|---|---|---|
暗号資産・ステーブルコインでの一括送金、またはVolet.comウォレットへの送金 | 0.25%〜 | $20 |
オンチェーンでの送金には、上記に含まれない少額のブロックチェーンネットワーク手数料もかかります。ここでも、実用上の大きな違いは送金できる相手の範囲です。PayPalで資金を受け取るにはPayPalアカウントが必要ですが、Volet.comの暗号資産送金では、受取人のVolet.comアカウントは不要です。
手数料は、2026年10月20日時点の各社の公式料金ページに基づいています。実際の手数料は、アカウントの種類、取引量、送金元・送金先の国や地域、通貨ペアによって異なる場合があります。金銭に関する判断を行う前に、必ず各社の料金ページで最新の料率を確認してください。
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PayPalも暗号資産に対応していますが、世界の多くの利用者が求める暗号資産には対応していません。
PayPalのウォレットでは、米国の利用者がBitcoin、Ethereum、Litecoin、Bitcoin Cash、Solana、Chainlink、PYUSDを購入・保有・売却できます。2026年10月時点で、USDTは対象に含まれていません。
Pay with Cryptoは、PayPalが別途提供する加盟店向けサービスです。顧客は100種類以上の暗号資産で支払えますが、加盟店が受け取るのは暗号資産ではなく米ドルです。利用できるのは米国の加盟店に限られます。
PYUSDはPayPalのドルであり、市場で広く使われるドルではありません。発行額の全額を裏付ける資産があり、その裏付けについて定期的に検証を受けていますが、流通量も普及度もUSDTに比べるとごくわずかです。
ギャンブルとiGaming。PayPalの利用規定では、ギャンブル、ゲーム、賞金付きコンテストを「承認が必要な活動」に分類しています。認められるのは、事業者と顧客の双方が、その活動が合法である法域に所在する場合に限られます。また、PayPalは、ギャンブルやゲームの加盟店がPay with Cryptoを利用するには、所定のデューデリジェンスを完了する必要があるとしています。
暗号資産関連事業。PayPalの規定では、暗号資産関連の活動も承認が必要な活動に含まれています。この分野の事業者は、事前にPayPalに利用可否を確認する必要があります。この規定は、PayPal自体が提供する個人向けの暗号資産機能やPay with Cryptoには影響しません。
認知度と顧客へのリーチ。幅広い消費者に販売する事業者にとって、購入時にPayPalを選べることは、今も購入率の向上につながる、他では代えがたい強みです。
標準で備わる買い手・売り手保護。PayPalの異議申し立てとチャージバックの仕組みは成熟しており、手続きに関する情報も充実しています。
広範な規制対応と上場企業としての説明責任。PayPalはNasdaq上場企業であり、複数の法域で規制を受ける法人を通じて事業を展開しています。事業実績は約30年に及びます。
法定通貨・カード決済への幅広い対応。PayPalのAlternative Payment Methodとの連携は、中南米、東南アジア、アフリカの現地ウォレットや銀行振込網をカバーしており、一般的な暗号資産中心のプラットフォームよりも広い範囲に対応しています。
暗号資産は追加機能ではなく、サービスの中核。9つのネットワークに対応したUSDTとUSDC、さらに主要な暗号資産10種類を、USDやEURと同じアカウントで保有できます。別の加盟店向けサービスを利用する必要はなく、受け取り通貨がUSDに限定されることもありません。
受取人のアカウントが不要な一括送金。暗号資産とステーブルコインの送金では、Volet.comは対象のネットワークに対応する任意のウォレットへ直接送金します。
米国外でも利用でき、受け取る資産を選べる暗号資産決済代行。加盟店が暗号資産をそのまま保有する場合、Volet.comの基本手数料率は0.25%からで、Pay with Cryptoの1.50%を下回ります。米国での事業登録は不要で、受け取り時に元の暗号資産を別の通貨へ換える必要もありません。
PayPalでは承認が必要なビジネスモデルにも対応。Volet.comは、iGaming、アフィリエイト、CPA、暗号資産を基盤とする事業に対応しています。いずれもKYBとコンプライアンス審査を受ける必要があり、利用可否は法域によって異なります。
オンチェーンでの並列決済。送金は1件ずつ順番に処理されるのではなく、オンチェーンで並列に決済されます。レイヤー2ネットワーク、Solana、TONでは、決済はほぼ即時に完了します。
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PayPalは、その権利者の商標です。Volet.comはPayPalとは提携していません。
いいえ。PayPalのウォレットはUSDTに対応していないため(2026年10月時点)、PayPalしか使っていないクライアントは、PayPal経由でUSDTを送金できません。
PayPalの加盟店向け機能「Pay with Crypto」では、顧客が100種類以上の暗号資産で支払えます。ただし、利用できるのは米国の加盟店のみで、加盟店が受け取るのはUSDTではなく米ドルです。
どちらも利用者の資産を預かるカストディ型のプラットフォームです。規制対象のプラットフォームであればいずれも同様ですが、コンプライアンスシステムが問題の可能性がある取引などを検知した場合、資金の利用を制限したり、保留したりすることがあります。
どちらのプラットフォームでも、最も有効な対策は同じです。あらかじめ必要な本人確認をすべて済ませ、定期的に出金し、資金の出所を示す記録を保管してください。
PayPalはギャンブルを承認が必要な活動に分類しており、事業者と顧客の双方にとって合法となる地域でのみ認めています。
暗号資産関連の事業にも承認が必要です。
送金方法によって異なります。
USDTまたはUSDCでの送金の場合、受取人はそのネットワークに対応する任意の外部ウォレットで資金を受け取れます。Volet.comのアカウントは不要です。
現地の銀行口座へ法定通貨で送金する場合、通常、受取人自身のVolet.comアカウントが必要です。